部屋がきれい

ここはわたしのシェルター。萌えを探求するブログです。日々について。部屋はきれいじゃないです。

仕方ないな

3/30にかいた記事です

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人生最後の春休みを謳歌しています

 

君の膵臓をたべたい』を読みました。もうみんな読んだ頃だと思うので感想をハラリハラリと書きます。ネタガバレルカモ

 

この先を読まない人にこれだけは伝えたいけど君の膵臓をたべたい読んだら

映画、観に行かないわけにいかない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣く、絶対泣くよ、ラストに涙する、そこまで徹底して言われると「あーはいはい」と思っちゃうから一体どこでなくかとワクワクしながら読み進めてた。

 

共病文庫のところから一気に静かにワッて泣いた

ヒロインが死ぬことは最初に明かされてわかってたから、幸福な食卓の時のようなショッキングな涙ではなくて、ヒロインの気持ちがあたたかすぎるがゆえ。

 

登場人物が死んでしまう小説なんかたくさん読んだけど、こういう展開は初めてかもしれない

僕と彼女は出会うために生きてきた・二人で生きるために・お互いが対岸を見ていたという言葉が、すごく好きだ~~と思った。

正反対の人間って興味が湧くよね、それは真理だなぁと思う

対岸を渡るか渡らないかは、私かあっちの人か、どっちかが歩んでこなくちゃいけない

 

けっきょく、二人の関係に名前がつかなかったこと、これにすごく好感をもった

というのは単純に私がこういうのが好きだからですね、じれったい~~早く付き合えよ~~って言ってる間が楽しい。だからヒロインが死んだことで付き合うことは叶わなかったので、ずっとじれったい状態になって

 

文章ならではの言葉遊びも、文字しかない小説だからこそできるので、楽しかった。最後ギリギリまで主人公の名前が明かされず、それまでは【仲良し】くんとか【地味なクラスメイト】くんと表現されている。

これは主人公の名前を呼んだ人が思ってる印象なのかと思ったけど、この小説は地の文も語りなのだからここの【】は「相手がどう思ってるか」じゃなくて「主人公が声音をきいてどう思われてるか想像した印象」が書いてあるのだと気づいたとき、さらに面白かった。

名前を呼ばれたときに自分をどう思ってるのか想像する

ってなかなか面白い。やってみよう

 

そうそう、そういう風に伏線を回収してくれたのもスッキリした!なんでいちいち通り魔のことを話したがるのか腑に落ちたし、【】で表現されてるのも、いろいろ。最後に全部種明かししてくれた。

 

 

私が余命一年で死ぬって言われたらこんな風に出来るかな。不安だ

私はどっちかつーと恭子になりそう。恭子にすごく共感した。「どうして親友の私じゃなくてこんな最近仲良くなったクラスメイトに」って思う気がする

 

ほんとに面白い女の子だったんだなぁ桜良ちゃん

 

ちょっと前にドキドキ悩んでたことがあった、それは自分で自分の価値を見いだせないことについて。私はこうだから私なんだと誇れるものが何もないのね、あるけどどれも他人の価値に頼ってるものなの。他人の価値に頼って生きてていいのかってすごく悩んだ

だけどさ、何でだか思い直したんだよね

私が誰かと仲良くなれるのは、私だったから。その誰かは私に価値を見いだして付き合ってくれているんだから、他人の価値だけで生きているって訳じゃないんだ。

 

自信持ったらいいと思うって話でした。

 

小説読むと否応なしに考えちゃうなこうやって。

最近新聞も読むようになったんですが、なにせ面白い。分かりやすい。難しいことなんかひとつもない、ほんとうにメディアだなと思った。