🍫ちゃん編後編
🍫ちゃん編前編☟
雪解け
やっと周りを気にせず本人と向き合えるようになったのは、
それからまた日が空いて、久しぶりに会った大学生が終わる冬。
地元のお祭りに行った。
これからの仕事の事とか趣味の話もした。
わたしはなんにでも夢中になるのが得意だけど
🍫ちゃんは夢中になれるものがないって言ってた。
これって趣味がなくて、探してる、って。
🍫ちゃんと私はちがくて、それぞれがちゃんと
人間だったことが、やっとわかった。
私にできないものが🍫ちゃんはたまたまできて、
🍫ちゃんのできないことがたまたま私にはできるというだけ
比べるものじゃないとやっとわかった。
スッと腑に落ちたのは、自分に自信がついたからってのも
あると思う。大学の四年間かけてわたしは自信の持ち方を身に着けた。
🍫ちゃんは、私が勝手に避けてたあいだも、気にしててくれたし、
「家に帰ると昔もらってた漫画を読み返すよ~」とか、
「小さい時マチノちゃんが作文にわたしのこと書いてくれたの
嬉しかったんだよ~」とか私の覚えてないことを覚えてたり、
🍫ちゃんのストーリーに私が登場しつづけているのが
とても、すごく。うれしかった。
ずっと友達だって思ってくれてたんだ。
そういう勝手な被害妄想もふくめてはずかしく申し訳なく思った。
そういう思い出話は、中学の時も高校の時も
してくれてたし、それに「マチノちゃんは親友だから」
って言ってくれてた
高校生の頃は信じられなかったけど
やっと信じられるようになった。
幼稚園からずっと一緒だったのは🍫ちゃんしか
いないから、これからも一生とくべつな親友だと思う。
いまはお互い東京にいるし、土日休みだし
結婚式に呼んでもらえるかな~っていうのが今のところの懸念事項
結婚式に呼ぶかどうかって、友達の線引きだと思うんだけどどうでしょうか。
やったことないくせに勝手に想像してる。そして、気を使い過ぎて、親族のみでやろうってなる。予定ないんだけど。
人生がめくるめく変わっても大切にしたいお友達です。
たまにしかあわないけど、たまにしかあわないから新鮮で一回一回が大事な思い出になってる。
続く
次回は🎸ちゃんについて。