部屋がきれい

ここはわたしのシェルター。萌えを探求するブログです。日々について。部屋はきれいじゃないです。

告白された

 

何時に会うかもなにするかも前日夜に決めた。

展覧会観に行きたい、となって、気になるのがいくつかあり近かったので頑張って全部行くことにした。

「◯時◯分着だよ」と連絡が来て、あれ、わたしも同じ到着時間だ〜と思い、もしやとホームへの階段を降りたら、会った。(わたしの最寄は彼の地元で、休日はこっちに帰ってくることが多い。だからと言って待ち合わせない。最寄りで会えるかは天命次第)運命的でかなりいいですよね〜。幸先良いスタートをきった。

まず、ソフィカルの「限局性激痛」という展覧会を見に行った。これがかなりよかった。彼女の辛かった体験を、繰り返し人に話し、きいてくれた人からも辛い体験をきき、どういう気持ちになっていくかということを展示した実験的な作品だった。最初はものすごく、感情が強くて、最後の方は本当に簡潔で、事実の羅列。同じ体験談をなんども語ると、他人事のように思えてくる感覚、わかる。

二人ともかなり大満足で、ほくほくしながらつぎの展覧会に移動した。よくよく調べたら隣の駅の方が近かったので、歩ける距離だったから散歩した。行きがてらご飯を食べた。

次は浮世絵を見た。明治から昭和初期にかけて花鳥風月をメインに描いていた人の展覧会。かなりゆるくて、そこはかとない雑さがあって、家に飾ったり眺めたりするにはゆるくてよかったのかもね、と話した。鳥が大好きなのは伝わったけど、アニメ的な絵だった。

次の展覧会も近かったので歩いて向かっていると、ビルの前に猫を抱いた小綺麗なおばあちゃまがいて。どうぶつ大好きな我々、つい振り返ってしまうと目があって、「よかったら抱っこしてください、写真撮りっこしてもいいのよ」と声をかけてくださった。お言葉に甘えて抱っこさせてもらった。猫とふれあいがてらそのおばあちゃまが話をしてくれたので、二人してとくいわざの傾聴力を無意識に発揮してしまいウンウンと聞いていると、どうやらその方はかなりの資産家で、このビルのオーナーらしいことが分かって。🐘と顔見合わせてしまった。だんだん震えてきた。うさんくさいとかじゃなくてガチでやばい財界の方なんだろうな、という雰囲気で、言葉にも根拠と重みがあった。この街が地元で、開発でこうなるなんて、思っていなかったそうだ。そりゃあそうだよね、愛する地元が犯罪の巣窟なんて耐えられないよね。「だから、若い人や留学生や子育て中の人たちを助けたいし、そういう人がいたら猫と交流しつつ話を聞いて、たまにご飯を食べにつれていくのよ〜。食事すれば全部わかるから。」…美輪さんかな?!?ものすごい体験をした。また会いに行きたいな。好奇心ガンガンに刺激された。

おばあちゃまに、ご夫婦?と聞かれたので、「ああいや、まだ20代前半で…」とこたえると、「男の人のね、最終的な誠意の見せ方は結婚よ、女の人はね、それに応えるには、ご飯を作ってあげるの。最近は男も女も共通だっていわれることもあるけど、神様が違う形で作ったんだから同じわけがないじゃない。違うからこそそれを尊重してあげるのよ」ちなみに男の人は友情が本当に大切で、友人を見ると育ちがわかるらしい。女の人は食事のとき実家が丸見えなんだって。

全部鵜呑みにはしないけど、とりあえず🐘の友達の話を何か引け目に思ったりするのはやめられそう。どっちが大事とかないんだろうなぁ。私にとってルムメもマブも🐘も家族も大事なのと同じように。あと、経済活動に参加していきたいなぁって思った。ずっと社会とのかかわりを濃く持ちたい。おばあちゃんまで働くの、単純にかっこいいなと思っただけ。

なんだか圧倒されて、昼下がりで眠かった目も覚めて、最終目的地の個展へ。ツイッターでもバズった面白アートを作った人の個展。ふふって笑っちゃうのばかりで和んだ。そんなボリューム感もなくすぐ見終わってしまったので、隣のカフェでコーヒーを飲んだ。俳句と短歌のオススメを聞いた。

夕飯は私が前に行って美味しかったご飯屋さんに行った。

ここまではいつも通り、ぽくぽく散歩してお茶してご飯食べて飲んで、あとはまたねーバイバイってするんだろうなって思ってた。このときはね…。

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展覧会の感想を話した。主に最初に行った展覧会の話になった。「マチノにとってあんだけ悲しかったことってある?言わなくてもいいけど」ときかれた。(配慮のできる最高な人間じゃないですか?)考えてみても、やっぱり「お母さんのことかなぁ。大学に入るまでは引きずってたと思う。…」と、言った。このことをブログと家族以外で人に話したのは、たぶん初めてだったと思う。静かに聞いてくれた。ちょっと展覧会の話とは脱線して家族の話になった。

家族の写真を見せっこしてた時に、付き合うってなった日に撮った写真が出てきて、そういえば、こうなるとは思ってなかったね…と、きちんと話した。まだ同期にも先輩にも話してないよね、報告するのもなんか違うしなぁ〜、いつ言う?披露宴でよくない?(いつものウェディングギャグ)仲人誰かな?◯◯かな?とか、話した。

「わたし、むかしね」「うん」「美術館に出かけた時、それも現代美術だったんだけど、見終わってから『なんかよくわかんなかったなー!』って言われてちょっとかなしかったことがあったから、こういう風に感想を話し会えるのがすごく嬉しい」と言ったら、「そんな過去が…」と言いつつ笑ってくれた。昔のことを引き合いに出して比べて褒めるなんて自分でもどうかと思うけど、本当に嬉しくて、なんでも伝えたくてぽろっと言ってしまった。バレンタインチョコレートも夕飯のときにあげたんだけど、それもつい「彼氏にバレンタインチョコレートあげるのって初めてなんだよね…」みたいなことを言ってしまった。

きっと恋愛マスターならそんな素直に全部言ったりしないんだろうな、だけどあまりにも高まりすぎて、嬉しいことは全部嬉しいって報告しないと脳が無理だった。

そしてまた展覧会の話に軌道修正。ああやって反芻することで、時間も経つし忘れられるよね、と。🐘は記録することがライフワークで、小さい頃は日記を書いてて、今はその代わり写真を撮って記録しているらしい。あとで見返すわけじゃなく、記録することで安心するんだって。私はそれもあるけどめちゃくちゃ見返すんだよね、と、友達には内緒でブログ書いてることを言った。だからいつかこのブログバレるかもしれない。なんならもうバレてるかもしれない。もし読んでいても読んでることは私に秘密にしてね。ここは私の箱の中だからさ、ここがなくなったらシェルターがなくて、死ぬ。人はそれぞれ秘密を抱えてないと。人の抱える秘密が明るいセクシーを滲ませるんだと思う。私なんてなんでも言ってしまうからさ、秘密をもたせてほしい。

 

さいごお会計の時、伝票見て「うーーん(いくらずつにするか)悩む…」「えー?!ワリカンにしようよ」て言ったらお得意の「いやうーんいつか家計一緒になるかもしれないしな〜…」が出たのでたまらず「え?家計一緒になろう?!」て言ったら、手で顔覆っちゃったから「なに?!おもしろかった?」「いや……照れちゃった……プロポーズじゃん…」ピーーーッ🚨!!!!萌えポリス出動!!!!現行犯逮捕!!!!!

 

そろそろいい時間だったので帰ろうか、とお店を出た。するとすぐに店員さんがおいかけてきて「お客さん忘れ物…!」と折りたたまれたお札を返されそうになると、🐘は走って行っちゃうしお姉さん戸惑ってるし、「えーっと、お姉さんそれもらっといてください!」「ええええ、超イケメンさんですね?!」「そうなんです!ごちそうさまでした!」と、私も走って追いかけた。そういえば出る支度をしてる時に、すごく美味しかったしサービスも良くて、外国だったらチップ置いてくんだろうね〜って話をしたわ。「チップとか初めてやったわ…」「お姉さんがめっちゃイケメンですね!て言ってたからそうなんですって返しておいたよ!!」「笑」

 

仲良く腕組んで駅まで歩いた。まるで酔っ払い。違う路線なのでここでバイバイだねぇ…となったとき、すごく名残惜しくて、駅の周りの裏通りをもう一周散歩して、バイバイをして、こんどこそほんとうにまたねと帰った。

 

そのあと、突然ラインで名前を呼ばれ、なんだろう?と思い返事をしたら、

「好き」

 

って

 

ラインがきて

 

告白された

 

かわいい!!!!萌え起訴…送検…

酔って勢いでもなんでもいい、だって初めて目に見える言葉で告白されたから。好きとかそういうの、お互い仕草や行動に出ちゃって分かりやすいほうだから、言われないし言わないし。

 

いつもよりも踏み込んだ話もしたし、青い羽根渡しちゃったし、萌え裁判まであったし、人生がグルグル回った1日だった。