部屋がきれい

ここはわたしのシェルター。萌えを探求するブログです。日々について。部屋はきれいじゃないです。

高校生成分をビタミンとして摂取

もう25歳になるのか。あんなボケボケスチューデントの頃から10年たった。一昔前だ。

桜庭一樹の『青年のための読書クラブ』という本がめっちゃ好き。メッッッッッチャ好き。急に何。

青年のための読書クラブ (新潮文庫)

青年のための読書クラブ (新潮文庫)

 

でもメッッッッッチャ好きだったこと最近まで忘れてた。恋愛という楽しみを知ってしまったものだから。うっかり忘れていた。わたしは大学生になるまで恋などしたこともなく(言ってしまえば🐘と付き合ったのが初めての恋だったような気がする)誰かと両思いになったこともなく、愛も欲も恋も憧れも全部本から学んでいた、特に桜庭一樹作品から。

桜庭一樹の小説はイチゴ味がするの、わかりますか?高級な、人工イチゴ味。あま〜くて、ともすれば薬品くさくて、でも中毒性がある。高校生にはぴったりだった。

とくにこの小説に出てくる人たちは、女を入れものにしているんだけど中身は性別がないんだよな、ごちゃまぜで曖昧。ぼくやきみという呼び方や、言葉遣いがフラットなところ、なんだかよく分からなくなる。こういう無駄のない台詞回し、おんなおんなしくないところがとても好き、女が女の言葉を喋らされてないから。「〜わよ」「〜なのね」とかほとんど言わない。まー女しか出てこないから区別する必要がないのだけれど。

なんでこの話をしているのかというと、ふと通勤中に本が読みたくなって、本棚から引っ張り出してきたから。ものすごく面白くてタイムトリップしてしまった。読んでる間、わたしは2年G組の教室にいた。(割とマンモス校だった)一番後ろの席。数少ない友達と席替えで離れてしまい、五分休みにわざわざ移動して喋りに行くよりもこの本の続きを読みたくて、ずっとかじりついてた。授業中も教科書に隠して読んでいた。

そんな風景の中に居た。本を閉じたら東京の地下鉄に乗っていたんだけど。

 

学園ものには「こういう生活を送ってみたかった」と思わせる中毒性がある。でも自分の高校生の頃には決して戻りたくない。今がいい、今のまま架空の高校生活を送りたいな  なんだかんだで、楽ではなかった。集団生活でうまく立ち回れない。好きな人を選んでしまうから。学校というムラには向いてない。

 

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今日は大雨、朝からよろよろしながら出社した。1個目のアポがキャンセルになり、思い立ってマックに来た。思いがけず朝マックを食べられた。マフィンが好きなのでうれしい。 人の声がなくて静かで、聞いたことのないそれっぽい音楽が流れている。ビジネスマンが仕事をしている。いいな、自由で。あー、今わたしも自由か。

 

架空の高校生成分を摂取したことで、大きな夢とか目標ではなくて、日々の幸せについても考えが及ぶようになった。

未だ、どうしても将来を定められない。近い目標ってこと。多分そこまで頑張らなくても、一旦昇進はできるんだろうなという気がする。ただしそれはわたしにとっては逃げなのだ。本当はもう一年ひとりエーギョとしてやった方が良い。だけどもう限界を感じ始めている 。人よりも2年間頑張ったことは自負してる その代わり寿命が早く来てしまったな

来月末、25歳というなんとは無しの節目を迎える。🐘が「(わたしの誕生日は)休みとるよ」と言ってくれて、嬉しかった。だって去年の誕生日、会社でお客さんがくれたケーキ食べてたもんね。ウッ…!😭

どんな六月にしようか。今週でわたしの五月は終わり、来週から新入社員が配属されてくる。実はすごく頼っている。去年も、あの新鮮な空気や勢いに圧倒されてやる気が湧いた。たすけて新入社員…!!!わたしはもう引退間近のスポーツ選手の気分よ… 追いかけてきて…現役に復帰させてくれ…