部屋がきれい

ここはわたしのシェルター。萌えを探求するブログです。日々について。部屋はきれいじゃないです。

続・最高のデート

鎌倉に行ってきた。

鎌倉駅を出て変わらない景色を見、一年前は付き合ってなかったのになぁ、と変な感じがした。

さて

デートの話をする前に片付けたいことがある

この日を通して私、自分のコンプレックスをまざまざと思い知ってしまった。

🐘のインスタを一緒に見てて。写っているいろんな友達が同級生なのかゼミの人なのか今何してるとかいろいろ教えてくれた。根っからの高学歴ゆえ、お友達の肩書きもえれぇことになっていた。「みんな主人公然としているな」と写真を見ていて思った。彼もまた特殊な肩書きだからこの中にいたって埋もれやしない。私は途中で気持ち悪くなった。嫉妬の気持ち悪さともまた違った。

昨日のうちは「そんなことはさておき、こんなに美人で面白い人に囲まれてなお私と付き合おうと思ったのなんでかな、すごいな」と話をすり替えてそれで一旦けりをつけた。しかしそれも今となっちゃ~🐘の友達はえれぇ肩書きな上地方にピュンピュン散ってるから、近くにいた私にしたのではというかなり後ろ向きな結論に至りそうになった、が、「でもそれって、ライバルがいなくなってくれてラッキーだったんじゃね?付き合えたという結果が大事じゃね?」と上方修正して結論とした。

朝、もっちー先生の『はじめて恋をした日に読む話』を読んだ。主人公ずんずんは受験の失敗を未だに引きずる31歳。昔は30にもなればオットナーになれると思っていたけど、あと六年もせずオットナーになれる気がしない。30になっても夜中の河原ではしゃぎ、公園でブランコに乗る気がする。そんなずんずんが、私にヒントをくれた。

だからは、と分かった。あのとき、"自分のモブモブしさ"に気持ちが悪くなったんだ。「金融に勤めてるOL」というだけの、たくさんいる、ぱっとしなさが私はコンプレックスだったんだ。人と違っていたい、変わり者でいたい、面白くありたい、というまがまがしいほどの欲望を、いとも簡単にナチュラルにこなしてみせる彼と彼の周りの人々。

翻って私。

自分が満足していればそれでいいじゃない、となぐさまろうとおもったけどダメだ。評価が私の満足なんだからそれじゃ足りない。褒められたい。

 

一体彼は私のどこを、恋人に当選させるくらい気に入ってるんだろうか。知りたいけど知りたくない。

 

コンプレックス突きつけられたのはつらかったけど、いいこともあった。それはいろんな人生をたくさん知ったこと。「私この会社にしがみつかなくても幸せでいられるかもしれない」と思えたこと。大きな恐怖が1つ消えたのはいいことだった。コンプレックス判明したのだって漠然とした悩みじゃなくなったんだからよかったじゃん。なんだぁいいことしかなかった。ラッキー。

 

すっきりしたところで

デートの話をしよう。付き合う前に出掛けたところをなぞるの楽しい。人混みではぐれそうなとき、今なら腕つかめるもん。雨が降ったら当たり前のように相合い傘が出来るし、肩がぶつかるくらいくっついて歩いても平気だもん....という奇跡を噛み締めて楽しさが倍増する。寒かったら手を繋いでもいいし。

小町通りでずんだ甘酒が売っていたので、甘酒あんまり好きくないけどあったまりたいなと思って買った。お店のおじさんが「熱いの大丈夫?猫舌とか」「あ、ちょっと猫舌....」「ちょい猫ね」とあたため直してくれた。ちょい猫のあたたかさ、ほどよかった。そしてかなり美味しかった。甘酒ってこんな感じだっけ。

 

お昼に行こうと決めていた美味しいカレーやさんが一時間待ちだったので、作戦変更、ラーメンやさんに飛び込んだ。寒くて探し回る気も並ぶ気もなく。今週の私、ラーメンがどうしても食べたかったから嬉しかった。さっぱり透明な味でよかった。

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そのあと八幡宮にお参り。私はお正月しかおみくじを引かないので行ってこいとおみくじを引かせに行った。大吉を引いていた。心理学を専攻なされた彼は占いもおまじないも「論文がない」とそれだけはかたくなに信じないけど、ちょっと嬉しそうだったからほほえましかった。

 

そのあと散歩しつつ甘味やさんに行った。並んでるとき雪が降るほどえらい寒くて、額付き合わせるくらいくっついてゲームをして待っていた。

芯の芯まで冷えきっていて、甘酒をまた頼んだ。すこしほぐれたころに白玉あんみつが登場、白玉ひとくち「これは高級品だ」と思った。お正月に日本料理やさんで頂いたお雑煮(すまし汁につるんとおもちが入ってるから"雑"感はゼロ)のおもちと、おんなじ食感の白玉だった。お漬物とほうじ茶のおかげであましょっぱサイクルがとまらない。f:id:zaijian3:20190113161756j:image

食べ終わって少しやすんで、そろそろいくかとなりそうだったので「はい!お手洗いにいきたいです!」と、お手洗いから帰ってきたらお会計がすんでいて「あっれれ~」だった。スマートと演出の鬼だな。たまらず「イケメンなの?!!?」と伝えたら「えへへ」と言っていた。

しかしここで終わらせない人間マチノ、夜ごはんに行ったカレーやさんではきっちりおごらせていただきました。

 

甘味を食べたあと佐助稲荷へ行った。もう真っ暗で誰もいなかったからジブリだった。恐怖はなかった、ただ暗くて静かで雨がしとしとしていた。一年前佐助稲荷にお参りしたおかげで、とりたかった表彰をもらえたのだと思っている。だからお礼しに来れてよかった。

 

昼にいけなかったカレーやさんを夕飯にリベンジした。漬け物が卓上調味料のごとくたくさんあって興奮した。漬物が好きなもんで


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美味しいカレーなのに辛くないことに感動した。だって美味しいカレーは大抵辛いんだもん。お店に植物や油絵が飾ってあってなんだか落ち着く雰囲気だった。

 

お腹がはち切れるかと思うほど苦しかったので「どっかでお茶でもしようか」あの最高のデートを最高たらしめた、駅前の同じ喫茶店へ行った。なんとなくおしゃべりしたり、どうぶつしょうぎをやった。何で一緒にいて楽しいかわかった。おふざけの波長が合うからだ。身のある話、たまにしかしない。私の空想癖バカにしたりはせずいっしょにふざけてくれるし、🐘も想像力が豊かだから詩的なことを言ってくる。うーんスゴい~好き。

 

そういえば、甘酒飲めるようになったな。「寒空に甘酒」だ。これは「風邪をひいてお寿司」とおなじ。(熱があって体があつすぎるときに、苦手なツメタイお刺身を食べたらまじで美味しすぎて生魚食べられるようになったことからきたことわざ。ということにしてある。)

 

気づけば魔の3ヶ月があっという間に終わった。これから長く続いていく関係に想いを馳せて、しみじみとしている。

 

初めて恋をした日に読む話 1 (マーガレットコミックス)

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