部屋がきれい

ここはわたしのシェルター。萌えを探求するブログです。日々について。部屋はきれいじゃないです。

婚約したよ

2022年9月30日金曜日

その数日前。「30日のことだけど、個室がいいとかある?」とパオちから連絡があった。

30日で付き合って4年になる。

てっきり今年も、その辺でケーキ買って近所のご飯屋さんでプチお祝い🥂ってスケジュールだと思ってた。毎年そうだったから。レストランでディナー、とかしたことがなかった。
たまには良いなぁと思って「記念日っぽいから個室にしよう」と返事をした。


当日は、ぱおちがうちまで来てくれ、近所でテイクアウトしてきたご飯食べて、散歩して昼寝した。私が想像してた記念日の過ごし方。

昼寝から目覚めると16時。17時には家を出ようねと言っていたので、大急ぎのてんてこ舞い。「ドレスコードはないらしいよ」と言いつつ、パオちゃんはわざわざセットアップ持ってきてるし、私はそんな素敵なお洋服持ってないし…半泣きでなんとか支度を終えた。

無事、17時に家を出る。
辿り着くまで、行き先を教えてくれなかった。東京駅?恵比寿?六本木?品川?銀座?と質問しても、違うと言う。
「行き先わかんないのにニコニコ着いてきてかわいいね」って、ニコニコ可愛いのはあんただよ、と思った。


そのうち山手線外回りは、浜松町に着いた。
浜松町ってオフィス街だったよな?とおもいつつ改札を出ると、ある情景とリンクした。
ちょうど4年前にもここにきたことがある。

やがて、その記憶と同じ場所で歩みを止めた。日の出桟橋
クルージング!

 

ーーー


4年前の夏、会社の褒賞でランチクルージングのチケットをゲットした私は、デート可能な恋人もいい感じの人もまったくいなかったので、親友に懇願して一緒にきてもらった。あのときは「盛れてる写真ラインのアイコンにしなよ!恋人できるかもよ!」なんてはしゃいで、とりあえず海をバックに風に吹かれる写真を、やや加工してアイコンにした。ご飯美味しかったし「次は絶対恋人ときなね」と話したりもした。

 

ーーー


伏線回収したわ。
人生って、こんなふうに面白く展開していくことがあるんだ。


港は、団体のお客さんで混んでいた。コロナ禍で、これだけ人が嬉しそうにしているのをみれるのは嬉しかった。

「〇〇号ご搭乗のお客様…」アナウンスが流れ、搭乗口へ行くと、
「〇〇さまですね?私本日ご案内を担当させて頂きます〇〇と申します」と、まさかのご案内役つき。ぱおちも知らなかったらしく、2人でソワソワしてた。写真も撮ってくれるし料理もサーブしてくれる、夜景の解説もしてくれる、すごい。執事みたい。

「このあと、ゲートブリッジを通過しますので、どんなにご飯途中でもご案内しにきます」と予告される。

デッキに出ると、夜空にきらめくゲートブリッジ。東京の夜景がチカチカしている。近くからは飛行機が飛び立ち、星が見え、気温もちょうどよく、はぁ〜?天国?

写真を何枚か撮ってくれたあと、「お好きな時間に戻ってきてくださいね、私お部屋でお待ちしております」と執事は戻って行った。


わたし、こんなに夜景も海も好きだったっけ。
しばらくぼーっと紺色の波を眺めていた。

「町ちゃん」とぱおちに呼ばれてとことこ近くに行く。


「次誰かに会うときは、婚約者ですって紹介していいかな」と言われた。ぱおちったら〜テンション上がっちゃってぇ〜と思った。いつものテンションで「もちろんいいよ」と答えた。


「…今の、プロポーズだったんだけど」
「え?そうなの?」

私たち会うたび「結婚しようね〜(いつか)」と言っていたので、全く気づかなかった。

 

じわじわ嬉しくてニヤニヤがとまらない。
いつか結婚したいとは思っていた。ぱおちゃんもそうだ、とは思っていたけど、婚約してくれちゃうんだ。法的拘束力のある約束しちゃうんだ。覚悟固まったんだ。私と一生いてくれるんだ。
誰かのひとりになったことが嬉しくて仕方なかった。このよでひとりの配偶者。

泣きそうだったけど、この後も写真撮るのに、頑張った化粧が落ちるのはイヤダ!と思ってこらえた。ぱおちの方が泣きそうだった。「あ〜よかった。緊張してたんだよ。」と言っていた。気づかなかった、私もまだまだだ。

 

「あした結婚指輪買いに行こうよ!」と言った。「え〜行っちゃう?」と、私がどれだけ本気か知らず返事をするぱおち、きゃわだった。

 

最寄りに帰ってきてからも、なんとなく家に帰ったらもったいない気がして、バーをはしごした。ぱおちが酔っ払ったの久しぶりに見た。「明日二日酔いになったらやばいから」ってヘパリーゼ一気飲みして、家帰ったら朝までそのまま動かず寝てた。寝返り打たないで寝れるのすご。

愛おしくて胸がいっぱいになった。

 

 

 

2022年10月1日土曜日

ぱおち、二日酔いになる。
わたしはたくさん寝て元気。洗濯物まわして乾かしてぱおちのしじみ味噌汁まで買いに行ってあげた。

約束通り結婚指輪をみにいった。買うのは気に入ったのがあったらかなぁとなんとなく話を聞いていたら、その場で買って帰れるもんじゃないと知った。知らなかった。出来上がるまで2ヶ月かかるんだ…。見るだけと思っていたのに…いいのがあって…あれよあれよと契約した。12月には指輪をしているわたしたち。


そのあとはみにいきたかったゲルハルトリヒター展に駆け込んで、夕飯食べた。その日もぱおちはお泊まりしてくれた。夫婦(予定)として初めての美術館、、、なんでもかんでもめでたく見えちゃう。今日の私の写真、かなりキラキラしてた。しあわせ〜って感じ出てた。うける。わかりやすい。

 

 

なんでわたし、今日絶対指輪見に行こうって、そんな強い気持ちになったんだろう。
婚約指輪は、おそろいじゃないから要らないなぁと思ってた。おそろいが好きだ。こどもとおなじ。好きな人と同じもの持ちたい。

結婚指輪は?おそろいだからってだけじゃない。絆の証が、欲しかったのかもしれない。ほんとに結婚するんだよって、自分が覚悟したかったのかもしれないし、ぱおちに覚悟して欲しかったのかもしれない。

4年も徐行してたんだから、ここぞ!でアクセル全開でもいいよね、と思う。

責任のある関係になりたかった。生きる原動力。ぱおちのために頑張るって今までも思ってたけど、結婚して家族になれば、ほんものの責任が出る 法律が絡むから。
選択は自由なんだけど、私は、人の人生と絡まることで自分を律する方法を、選んだ。
夫婦別姓は実現していないけど、私は苗字にそこまで愛着がなくて、(名前で呼んでくれる友達の方が多いし)名前が変わるってメタモルフォーゼ感あっていいなと思っていた。全くないわけじゃないけど、仕事では今のままでやれるし、変わらない。

 


初めての恋人とか、初めての好きな人、ではないけれど、こんなに愛し愛される関係は初めてだ。こんなに大好きと思える恋人に出会ったことがない。この人を大事にしないで、いわんや。