某月某日。
「次の予定まであと二時間もあるな、本屋さんで暇潰すか」
ガチ立ち読みしていると、
「この本面白いっすね〜」
声をかけられた。
「あーっ、あはは…」って立ち去ろうかと思った。
でもあと2時間ヒマだし、とりあえずコミュニケーションとってみることにした。
いくつか会話をし、面白くなってきて私からも質問したところで、「お茶でもします?」ということになった。
議題は「仕事」についてだった
世の中にはこういうビジネスモデルがあるとか、こういう働き方はダメだとか、どういう流行が来るとか…
ホントか嘘かはわからないけど、考え方に関しては勉強になった。
かばんに5センチはありそうな分厚い本を入れていて、「これ読んでるんですよ」って教えてもらった。まるで興味は持てなかったけど、それを紹介してくれるのが面白いなぁと思った。
連絡先もなにも交換せず、さようならをした。
狸に化かされたのかしら。
都会のコミュニケーションってこんな感じなのか〜と思った。
かつて友達と相席屋に行ったことを思い出した。
一期一会と言えば聞こえはいいけど、人間のポイ捨てのような気もしてくる。
でも、一つ一つをしっかり結んでいたら重くて動けないから
わたしは、知らない人への抵抗があまりない。
「初めましての人」は面白い。自分にないもの、新しいものをもたらしてくれるのがありがたい。
仲良くなれるかはまた別の話なんだけど…
この悪趣味を何かに活かせぬものかと、考える一日となった。