蚤の市がわたしの楽園であると気付いてから一週間がたってしまいました。
みなさんごきげんいかがでしょうか。
実は蚤の市でめちゃくちゃ散財してしまったので今週は一歩たりとも家から出ないし、一円たりともお金をつかうまい2デイズです。
ので、ヒマなので、
私のめっちゃ好きな映画の話をしてもいいでしょうか。
リトル・フォレスト
きっと何度か言ってる気がするけど「リトル・フォレスト」という映画が、大好きなんです。
夏・秋・冬・春のあわせて4作品ある。
主人公のいち子が、小森という東北の村で暮らしている姿を軸にして、食べ物とか料理とか、自然とか、いち子の人生がスローに描かれてる。
一つの作品が、いくつかのエピソードで構成されてる。短編集みたいなイメージ
まずは予告を御覧ください。
だいたい、わかりましたかね。
予告だとなんかドラマがありそうなんだけど、もっともっとゆっくりしてる。
まず
言わせてほしい、いやあ、サントラがほ~~~~~~~~~~~んとに良くて。(サントラとしては売ってないみたいで悲しい)
宮内優里さんという人が作ってるんだけど、一回聞いたら癖になってしまって、ずっと聞いていたくなると思う。
宮内さんの他の曲
この、なんつーの、表現しがたい、音のぴこ、ぽこ、じゃじゃじゃ、って感じ!!!!
耳が「ありがとーーーーー」って言ってる。アコースティックだけもすきだけど、もっと複雑なシンプルさというか・・・。何なんだろう。ありがとう。
主題歌はFlower Flowerが歌ってるんだけど、まぁなんも言わずに聞いてくれよ。あの、お願い、聞いてください。夏から聞いて。ちゃんと夏から聞いて秋で切なくなって冬で寂しくて感極まって春で救われて。
なぜこのアルバム、春夏秋冬の順ででつくったん?夏から始まってほしい…。よくばり言いました。"色"っていうタイトルもうっとりするよね…。
そして
演技の自然なことと言ったら、ドキュメンタリーを見ているよう。橋本愛ちゃんの良さがドドドドドだと思いません?!??!?!?!?
愛ちゃんだけじゃなくて、松岡茉優、三浦貴大、、みんな。好きです・・・って思う。温水さんのこのしっくりきすぎてる感じなんなんだろう、やさしいおじさんな。桐島かれんさんの存在感もすごい、お母さんっていうか、なんていうか、いち子のおかあさん、って感じ。(実際の桐島さんの活動も素敵
桐島かれんさんインタビュー「大切にしている自分スタイルとは?」 | MYLOHAS
)
地元の人役のおばあちゃんおじいちゃんは、俳優さんなのか?!素人ではなさげ。リアリティがすごいの。
どういう演技がじょうずとか、よくわかんないけど、ここに出てる人たちの演技はすごく心地いいと思った。
美味しそうなご飯ばっかり出てくるので、食べものにありがとうって思う。まだ自分でそだてたことないけど、ちょっとお裾分けしてもらえた気になる。
夏から、秋、冬、春、って時間経過とともに登場人物の見た目も成長していくから、いっしょに育ってるみたいでたのしい。たったの四時間で一年。
夏はいち子の生活が主で、秋になってだんだん周りとの関係性が見えてきて、冬、春はちょっとくるしい。でも春の、ほんとのラストは、すっごい感動した。人生ってば・・・なかせてくれるな・・・。
もとは漫画だからか、全編ほぼいち子のモノローグ。台詞や会話が少ないからこそ、ぐぐっとこころに来る。
厚みのある、濃い人生を生きたいって思う
それがどういう人生なのかって定義は難しいけど、現状、少しでも長く生きてたい。経験をしたい。
気が小さくて、びびりんぼうだから、それを隠すために大学生の時はいろんなことに手出してみたり、いろんなひとと会ってみたり、してたんだと思う。
好奇心はある。勇気がないな、度胸とか。それがほしいな こわいものしらずがいちばん人生楽しいと思うの あこがれ
こわいものしらずでありながら、でもそれは人の事ないがしろにしたり、考えもせずおもったことぶつけていいことにはならないから、ね。
いち子は田舎に逃げてきて、逃げてきたことに罪悪感を感じながら生きてる、ワカルー!
私も怖くていろいろ逃げてきた。逃げてきたことには顔向けできない。
だから、いま逃げたくなくて仕事頑張ってる。
逃げたんじゃなくて、新しい道に進んだだけっておもえるくらいのところまで頑張りたい。それで、自分のやりたいことをやる!
(2019.1追記 さいきん仕事をオイオイ追い上げてるから、いち子が未完成を乗り越えようとしているのがまた響く。そして、わたしはこの道をあえて選んで、歩いてきたのかもしれないってちょっと思えてきた。がんばってよかった!)
って、おもわせてくれてどうもありがとう、リトルフォレスト。
・・・まだまだ暇だから一作ずつ喋ってもいいですか?
夏・秋
なつのやさいって濃い、さすが、夏の子たちなだけあって、負けん気が強い気がする
やっぱり、最初のエピソードが好き!パンを焼くんだけど、、ストウブで焼くんですよ!全人類のあこがれじゃないですか?煙突付きのストーブでお料理するの。
米サワーなる飲み物が登場するんだけど、それのおいしそうなことと言ったら、もう大変だよ。これをみてわたしは甘酒が飲めるようになりました。やば、影響されすぎだろ。でも苦手が一つ減ってよかったね。
グミのエピソードも好き。負けず嫌いなところ、通じまくる、彼氏にも負けたくない。気持ちで勝ちたい。"どうしようかと思ってるうちに煮詰まってしまった"っていうあたりとか共感。
冬・春
冬はちょっと苦しい。いち子の過去が出てきたり、お母さんの話や親友のきっことの衝突もあって。そういう苦しい~~ってシーンがあるから、そのあとのご飯がおいしかったりする。叱られた後にある晩御飯の不思議、です。春に行くためのちょっと苦しい。
春は緑とお日様がほんとにあったかい。春野菜は優しいよね。
きっこがおじいちゃんに怒られるシーン、いつも泣いてしまう。人が怒られてるのみたくないのもあるし、じぶんもしかられた気分になるから。いち子の親友のきっこが、まきを割りながら上司の愚痴を言い散らかしてると、たまたま通りかかったきっこのじいちゃんにこう怒られる
なんだおめぇ、ひとのわるぐちばっかりかたって!
ひとのずるいところがわかんのは、
自分にもおんなじこころがあるからだど!
図体ばっかりおおきくなって、情けね!
っく~~~~~!!!!!図星来ません?! きっこのじいちゃんに怒られてから、なかなか愚痴はいいたくないなって 思う 努めてるナウ
そして、めちゃくちゃギャグなエピソードもある。お楽しみにしてください。
春はね、響く台詞がめちゃくちゃ多い。いち子のながいながいモノローグが、とっても勇気が出るから、これは実際に見てほしいです。
ああ~~~語りたりね~~~~~。
ちょっと前は、マザーウォーターがヘビロテ映画だった。ブログを見返すと、去年の春から今年の初めにかけてははまってたみたい。なっが。
ちょっと趣味が変わったのかもね。マザーウォーターもおいしいし、良い音だし、ことらはサントラもある。でもマザーウォーターは完成した人たちが出て来るから、今の自分とは共感度が違うんだろうな~。今はいち子の未完成さに共感している。
リトルフォレストは食べるシーンが多いから、もちろんモグモグしてる音もちゃんと収録されてるんだけど、いち子の、きれいなんだよね、咀嚼音が。心地いい咀嚼音がだせるって才能じゃない?!見直されるべき。そもそも橋本愛ちゃんの声も喋り方もツボなんだな~。口の構造とか歯並びがすきなんじゃねーかしら。何フェチだよ・・・
でも歯に関して言うと八重歯がある人が好きです。よろしくお願いします。