2021.6.17
ばーちゃんの夢を見た。
スタスタ歩いてて、たくさんご飯を作ってくれた。
ばーちゃんは料理が上手だった。煮物がとてもうまかった。近所でも親戚でも「煮物がうまい」と言われていた。
お母さんのいなくなった実家での6年間は、ばあちゃんのご飯を食べてた。後半はばあちゃん動けなかったけど…。介護が身近に起こるなんて全く想像してなかったから、まさかあのキビキビしたばあちゃんが動けなくなるなんて思わなかったし、動けないばあちゃんを疎ましく思うこともあった。介護するべきだと考えに至らなかった。反抗期だったし。本当に申し訳なく思う。ばあちゃんがどう感じていたのであれ、悪いことをしたなと思う。
そうなる前にお礼を言いたかったし、穏やかな家族の時間を過ごしたかった。できなかった。ばあちゃんの料理をいっぱい教わりたかった。
よく赤飯を炊いてくれた。おいなりさんも作ってくれた。お母さんが入院してる間、頑張って洋食を作ろうと、野菜いっぱいのオムレツつくってくれた。お惣菜の大きなヒレカツを買ってきてカツ丼を作ってくれた。冷やご飯はかつぶしと醤油のおにぎりにしておやつに食わしてくれた。
きのう、「この世界の片隅に」を観た。関東の田舎で生まれ育ったばあちゃんは、当時小学生くらいの歳だ。でもきっと、記憶はずっとあったと思う。こんなふうに、なんでもして食べて生きる幼少期を過ごして…子供3人産んで育てて。孫までも育てて。
すごいな、ばあちゃんは。
会いたいけど、コロナが怖い。ばあちゃんに会えば他の人にもリスクだから。でも、死ぬ前に会えなかったら一生後悔するとも思う。
ばあちゃんのことを知ろうなんて思いもしなかった。当たり前にそこにいると思ってた。
どんなふうに思っていたのか、それを知りたい。
会えたらいいなと思う。