部屋がきれい

ここはわたしのシェルター。萌えを探求するブログです。日々について。部屋はきれいじゃないです。

アニバーサリーだ

先日、パオちゃんとの2年きねんび。 

zaijian3.hatenablog.com

 これは一年前の記念日にかいた記事。前向きでポップで明るくて、可愛らしいわね。

今年も当日には会えなかったので、数日前にお祝いした。おんなじご飯屋さんに行ってお昼を食べた。夜もまたおんなじご飯屋さんに行って、ワインを飲んだ。変わらず美味しかった。(当日はすこしだけ電話をした。うれしかった)

 

不安が手に余る

去年からの一年、不安な日々が多かった。自分が揺らぐことがたくさんあった。🐘ちゃんにたくさん助けてもらった。

強く優しくなりたいという願いは消えていないが、心の底から欲しがっているのは、強く優しくなった先にある「安心」だとわかった。

 

去年は「将来を見据えて」などと大人ぶって考えていたが、今振り返ってみたら「とにかく楽になりたい、解放されたい」と言う気持ちを隠したくてそう言っていたのだとわかる。

いま、何一つもたない人間となり、ある意味夢は叶った。

1ヶ月のらりくらりとすれば「働きたいな」と感じるかと思ったが、全く思わなかった。初めてのバイトを選ぶときの気持ちに戻っちゃった。どのしごとも怖い。

お金全然ないくせに危機感が薄いわね。人に危機を考えるよう促していた身なのに、全くもってお粗末な、紺屋の白袴

 

お金の危機感はうすいんだけど、人にはいてほしい。

ルムメちゃんのことが必要で、会えなくてもいつでも会える距離でいたい。どんなに引っ越しを促されても、ルムメちゃんから自発的に離れることはできない。

🐘とはもっと仲良くなりたいし、知りたい。まだ"知りしろ"がたくさんある気がしてならない。私は彼のこと知らない。ミステリアス?なところが好き?わかりすぎたらつまらない?どうなんだろう。どれだけ知ろうとしても、全てはわかんないんだろうな。

 

去年も感じたが、今年もより一層近づいた気はする。けど知るたびに海が広がっていくように感じる。

 

あんなに結婚したかったのに、結婚が急に怖くなった。

今は、いいとこ取りだ。休日という、余裕のある時にしか会ったことがない。余裕のない時どんな顔をしてるんだろう。私はそれを受け入れられるのだろうか。

強くなりたい気持ちと裏腹に年々明らかになってゆく弱さ、怖がり。そんな状態でパートナーになれるのか。ルムメちゃんのいない土地で。

🐘ちゃんのこと支えたいし、支えてくれる人は🐘ちゃんでいてほしい。

両腕いっぱいの不安。 

 

ものすごい好意のこと

いろいろな悩みはさておき、好きな気持ちは募るばかり。今でもふいに🐘ちゃんの好きなところ考えたりとかしてる。

友人だった頃からふつふつとしている気持ちは、いまだ冷めずにここにある。新鮮さがなくならない。付き合ったことで形がはっきりとし『ものすごい好意』は私の中にどっかりと腰を据えている。でかい顔して堂々と。

  

今日久々にすきな小説を読んだ。桜庭一樹の短編『モコ&猫』

桜庭一樹短編集

桜庭一樹短編集

  • 作者:桜庭 一樹
  • 発売日: 2013/06/13
  • メディア: 単行本
 

 私と🐘のパラレルワールドだなと思う。

『モコ&猫』は、おしゃれで奔放なモコと、地方から出てきた静かな猫、二人の大学生の愛憎の話。と言っても恋人どうしではない。猫はモコの事を眺めるのが好きだった。殺したいくらいの気持ち。モコの方にも好意はあった。だが二人は好意をまっすぐぶつけることはなく、在学中付き合うことはなかった。

卒業前の飲み会でつぶれたモコを見つめて、猫はこう思う。

もう、お別れなのだ。殺すこともなく。愛しあうこともなく。ただ、おだやかな好意だけを空気みたいに残して、別れていくのだ。モコ、ぼくのモコ。ぼくは君と愛し合わなかったから、ぶつかりあわなかったから、だからぼくたちの別れはやさしい。おだやかだ。君に憎まれても、軽蔑されてもいない。なんとも思われていない。そう思うと胸がざっくり傷ついた。

ー『桜庭一樹短編集 モコ&猫』

おだやかな好意、身に覚えがあった。

付き合う寸前、二人の間に流れていたのはおだやかな好意だった。居心地よくむず痒い気持ち。

わたしはともすれば、猫だったかもしれないなと思った。猫よりは近づきたい欲があったし、モコならぬパオちゃんがおなじ間合いで近づいてきてくれたから、今がある。

私が引っ越さなかったら?あの日台風が来なかったら?さかのぼれば尽きないが偶然が次々と起こり、私(たち)のものすごい好意は成仏した。

 

付き合うまでの好意が「ものすご」かったからなのか、ほの暗く照らすほのおのような、明るみに出してはいけないような感情は、勢いを落とすことなく心にある。

死んでもなお影響力のある英雄のよう。

それが今も続く新鮮さの正体。

 

次の一年 

記念日当日の夜、この記事を書いていたら🐘ちゃんから連絡があり、電話をした。

そしたら、不安がすこし和らいだ。

「好きだから不安」「どうでもよくないから怖い」これだった。ひとりでいるからこんなこと考えてしまったんだ

不安は、未来に目を向けた感情だと学んだ。不安もあるけど、期待も希望もある。今現在は満たされている。このまま今をつづけようとすれば、いつのまにか未来になっているよね

怖いきもちをぜんぶ消すのは難しい。こわいけどやってみるという勢いで、進めていきたい。

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